秋の一日を楽しみました
H16年10月10日、金井芳久先生を講師にお迎えして、きのこ講習会が開かれました。きのこ講習会はここ1・2年、お休みしていたのですが、今年は何とか復活させようと願って実現したものです。
当初の計画では、9日に予定されていたのですが、台風接近に伴う悪天候のため、翌日に延期しました。
見事な秋晴れの一日。参加者は7名。倭小に集合し、目的地である牧ノ入地籍へと移動しました。ここは、以前にもきのこ講習会が開かれた場所とのことで、山頂に立つ鉄塔を目指しながら、きのこ採集をおこないました。藪をかき分け、足元に目をこらしながらの山登り、時おりきのこを見つけた歓声があがります。この講習会では、専門家の金井先生がご一緒なので、あとで食用になるのか、毒があるのか分別をしていただこうと、とにかく見つけたきのこを手当たりしだいに採りました。
鉄塔に到着し、一息入れました。金井先生の話では、今年はこの時期の雨が少なかったせいか、きのこの種類や発生数が少ないとのことでした。それでも参加者は、たくさんのきのこが入った袋を手にして満足顔。さわやかな秋風を受けながら休憩したあと、出発地点に戻ることにしました。そろそろお昼時、おいしいきのこ汁に思いを馳せ、帰り道もついついきのこ採りに夢中になり、道に迷う参加者も・・・。
ようやく出発地に戻り、さっそくきのこの鑑定が始まりました。ぞくぞくと取り出されるきのこを前に、金井先生は手際よく種類別に分けていきました。クサウラベニタケ、シロオニタケ、テングタケ、ドクササゴと毒きのこの数が優勢です。それでも金井先生から「これはエセオリミキといって食べられます。」と説明があると、思わず笑みがこぼれます。様々なきのこを前に、参加者も「色はどうだ」「形はどうだ」とあれやこれやと、きのこの鑑定を楽しみました。
きのこの選別が一段落したところで、お待ちかねのきのこ汁作り。すぐに調理できる食用のきのこは少なかったのですが、野外で食べるきのこ汁は格別です。おにぎりをほおばり、きのこ汁に舌鼓を打ち、きのこ談義に花が咲きました。日頃の疲れが癒される楽しいきのこ講習会でした。