中部森林管理局主催森林学習会への参加 8月7日(木)
場所・・・・赤沢自然休養林、上松町
中部森林管理局が毎年行っている、環境教育・社会科見学イベントである林業についての学習会に参加し、午前は赤沢自然休養林を散策し、木曽ヒノキの天然林などを見学し、後半は獣害被害防止テープ巻き作業の体験を行った。
午前の散策の中では、いろいろな植物を教えていただき、特にヒノキとサワラの見分け方について話が盛り上がった。普段、ヒノキとサワラなどを見分けるとき、葉の様子を見ることが多いが、50年、100年と生長した樹木を扱う森林管理局の方々はてっぺんの葉が見られないので、樹木の木肌や枝葉の混み具合を見て、木の種類を判断できるようになっており、それを教えてもらいながら観察を進めて行った。
また、赤沢自然休養林は平成26年に御杣始祭(みそまはじめさい)が行われて、伊勢神宮のご神体を奉安する御器を作る御樋代木(みひしろぎ)を切り倒している。その切り株はまだ残されており、それを見せてもらったり、御杣始祭の様子や木の切り方、どんな木が御樋代木として使われるかの話を聞いたりすることができた。
午後の獣害被害防止テープ巻き作業では、熊によって根本付近の皮をはがされてしまう被害を防ぐために、ビニールテープを巻き付ける作業を行った。
熊に表皮をむかれてしまうと、そこから木が腐ってしまい、木材としては使えなくなってしまう為、大きな損害が出てしまう(根本付近が一番太く、良質な木材がとれる場所なので)ということでした。作業自体は単純な作業でしたが、山が広範囲に渡るということで、管理をしている皆さんの大変さを感じることができました。
その他にも貯木場の見学や製材工場の見学もさせてもらい、木曽の産業として残していきたい林業について様々なことを学ばせていただいた。