お陰様で、H23年度も理科同好会の活動が充実できましたことをたいへん嬉しく思います。
H23年度は、例年行われる活動に加えて学習指導研究が充実しました。会員の主体的でエネルギーに満ちた取り組みに感謝しますとともに、内容の質・量ともに向上させようと努力を重ねてくださった同好会推進スタッフの方々にお礼を申し上げたいと思います。
教科性が注目されるようになって、児童生徒のみならず保護者や地域までもが理科学習の展開に関心を持って情報収集するようになりました。「理科は面白い。」「もう一度、理科の授業を受けてみたい。」等の声を様々な方々から受けます。自然を探究する楽しさ、よりよく知ることの面白さは年齢に関係がないようです。
私たち小中学校理科同好の主は、児童や生徒に向かって楽しさも面白さも、自然に対する心情をも含めて伝えるという嬉しい役目を与えられてきました。それぞれは関心の向く方向も追求の窓も異なるが、それぞれが自身の専門性を感じて追求をしています。この日頃の追求を互いに顔を合わせて情報交換することで、眼が開かれる思いだとか、新たな追求心が拡大する意欲だとかが広がる気がします。一度、追求を知ったものは、同様の主体性をもつ者と呼応できるからなのでしょうか。
私たちは、自然研究と指導研究を "車の両輪" と例えて研究を進められた先輩たちから、先駆的で今日的な「理科の追究」をたくさん受け継いでおります。同好会の財産的実践や記録です。これらを日も解いたり新たな実践に期待したりしながら、理科における追究の『主体性』を向上させたいと思います。
中野・下高井支部 会長 荻原保儀(山ノ内町立西小学校長)