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活動報告
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2011/07/23

湯俣噴湯丘観察会の報告

Tweet ThisSend to Facebook | by 北安曇支部
期日 7月23日(土)

場所 湯俣噴湯丘

講師 宮沢文人先生(先輩の先生)


参加 16名


様子

 昨年度より始めた湯俣噴湯丘の見学会ですが、講師の宮沢先生は30年以上もこの噴湯丘を研究対象として研究し、論文も発表されている先生で、そんなことを理研の会でお聞きし是非会員も見学したいと始まりました。

 今回は理研会員の他に、大町第一中学校に本年度よりできた「探研部」の生徒7名も特別参加しての見学会でした。噴湯丘のある、湯俣川と水俣川の合流地点は一般車が行ける七倉ダムよりさらに20km以上も上流でとても日帰りで気楽に行ける場所ではないのですが、東京電力さんに宮沢先生を通じてお願いしたところ、理研の趣旨を理解していただき、特別に車3台の乗り入れ許可をしていただくことができました。


 高瀬ダム湖の上流「バックウオーター」と呼ばれる場所まで車でいくと噴湯丘までもう5kmの地点。高瀬川をハイキングのような気分で上っていくと途中カモシカの歓迎に出会います。宮沢先生からは北アルプスの地質やダムについての説明をお聞きすることができました。そしていよいよ噴湯丘にたどり着きます。湯俣川に沿って左右の河原に80度以上のお湯がこんこんと沸き出している場所がいくつもあります。このお湯はイオウ分を含み、硫化水素のにおいがあたり一面に漂います。宮沢先生よりいくつかの実験も提示され、いよいよ噴湯丘の見学に期待が高まります。


 河原を100mもさかのぼると対岸に「なぜこんな異様なものができたの?」と誰しも首をかしげてしまう噴湯丘が見えます。やや黄色がかった白色の高さ数mのドーム状の丘で周りからは大量の温泉がわき出しています。東京電力の方より「川の水量が多くて渡るのは無理でしょう」と言われていたのですが、少し上流に川幅が広い場所があり、持参したロープを張って中学生も含め無事全員渡ることができました。理研会員はその不思議さに周辺の観察も怠らなかったのですが、さすが子供たちは海水パンツ持参で温泉に飛び込み(川の水との混ぜ方が難しい)川遊びに夢中でした。夏休み直前の見学会だったこともあり、参加したくてもできなかった先生方が大勢おられたようでした。次回は時期も考えながら大北の見学会の目玉としてしばらく続けたいと思っています。

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